どうでもいぃ話


博士課程の学生の採用をやってます。こちらのやり方は、日本と比較して全く違います。日本の場合、筆記試験と面接があったりしますが、こちらは、学生と先生がともに自分たちを売り込むことが重要になります。


なぜ、このような違いがあるかと言うと、基本的に生徒と先生は上下関係がなく、お互いに利用できる人として考えている点で師弟関係ではない。なので、お互いが自分の意思で選ぶことになります。また、大きな点は、内部進学がないという点です。日本だと多くの場合、内部進学で同じ研究室に行く人が多いと思います。こちらでは、内部進学しちゃうと視野を広げられなく、ダメな人になってしまうので、そういうことはしないですし、すると卒業後に低く見られます。よって、博士課程に進学する際、自分を正しく売り込まないと、どこにも入れません。


試験は、論理的な作文、単語、数学という共通試験をします。そして、自分の進学理由とかを書く志望動機書。信頼できる人からの推薦状、大学の成績、そして面接などが求められます。成績は非常に重要で、どの科目がAではなく、Bなのかとか細かく見ます、重要な科目で一つでもBがあると、こいつはBの人間だとして見られます...。志望動機は具体的に分かりやすくエレガントに書かれていないと、最後まで読まれることはないと思います。推薦状も、誰にでも当てはまる推薦状は考慮にされないばかりか、必要のない人だと思われてしまいます。面接は、基本的に採用したい人に対して行われ、一発逆転負けのチャンスもあります。話して見たら全然だったっていうパターンです。これは、お互いにも当てはまるので慎重に進めます。オファーの出し方はさまざまあって、総合的に素晴らしい人は、たくさんの給料がもらえ、そうでない人は、こういう仕事をしながら博士を取りますか?というオファーをもらえる。採用に関しては双方向に競争原理が働いていて、コネみたいなものは役に立たない。ただし、スーパーエリートのコネというものが存在していて、めっちゃすごい先生の確実な推薦は、取り合いになります。なので、自分がすごいということをすごい先生に知ってもらえている場合は、引く手数多になります。


何がいいたいかと言うと、大学院に進学する予定の人は、内部進学を基本的におすすめしません。深く研究できると思っているかもしれませんが、自分を狭めていて、自分を売り込むことをおろそかにしてしまいます。研究というものは他の人に理解してもらうようにすることはとても重要です。


ハロプロにずーっととどまっているのもいいけど、他の世界にチャレンジしている子たちも、とっても応援したいって思っています。いろりん応援してるよ。