差別化

時差ぼけで寝れないので、朝、5時にこれ書いてます
仕事しろって話ですが。。。



ゆうかりんの学業との両立に関して

今後もハローが続いていくために必要なのは他者の影響に引っ張られてはいけないということ。
どんなに他のアイドルグループが台頭してきてもハローはハローとしてやってきたことに誇りを持ってきちんと守っていって欲しい。
アップフロントは巨大な企業体ゆえに売上や人気の維持向上も大変だろうと思うが「ハロー!プロジェクトハロー!プロジェクトであること」を忘れてしまった時、ハロー!プロジェクトは一気に崩壊へと進むということを忘れないでいて欲しい。
そして芸能界の未来の為にもそうならないで欲しい。

up-front styleのたかみさんのブログより
http://ameblo.jp/shadowcube/entry-11059675869.html



まさに、この点について、さくら学院への興味のわき方でもあったんですよね。
必死にがんばって、それをお見せするのがファンの獲得につながるという幻想について、さくら学院は全く異なったアプローチをしてきたって思う。


典型的な新人は、とにかく必死になっていることをアピールして、握手とかを連発して、いつの間にかステージとかよりも、太いファンをいかに引っ張り込むか(例えば名前を覚えたり、面白いことを言ったり、大好きですって言ったり)っていう方向に流れがちだと思う。特に、AKBの成功から、ファンとの距離をいかに縮めて満足度を高めるか?っていうのが主流派だったと感じている。


この点に関して、ハローは握手会的なものは高速で、自分の名前を言う前にすでに握手は終わってるみたいな感じで、ある意味、距離は近いが決して近くはない。よって、ファンの中にはある種の平等性があって、みんなのアイドルであったりした。でも、スマとかは後からなので、戦う土俵はAKBなどに代表されるファンとの距離での勝負で、そこに真っ向から勝負に行った。なので、認知的なものを欲しがるファンを取りに行って、実際にゲットできたと思う。この戦略について、そういう時代なのだからという意見にも賛成するし、そうじゃない戦略も取れたって思う。もちろん、今のファンの意見は尊重すべきだと思うし、違う戦略下では、異なったファンが集まったことも事実だと思う。



そんな中、さくら学院という、ネーミング的には、まったく面白くないネーミングのユニット、しかも、接触系とか一切ないし、認知とかかなり困難な現場だったりする(ちなみに個人的には認知されたいタイプですwでも、認知は目的じゃないです。それだったら、他の現場に行くと思います)。それでも、このユニットに異常なほどに大好きになってしまった理由に、ハイレベルなパフォーマンスを見せてくれつつ、がんばってます的なところは直接は見えない仕組みになっている。当然、がんばらなければ、そういうハイレベルなパフォーマンスなんて見ることできないはずなのに。そこに、かなり魅力を感じた。このユニットは、ハイレベルなところで勝負して、単価を上げる、あるいはきれいなイメージでもあるので、CMなどにも都合がいいって思っていた。



前回のMCで、もっと多くのファンの人たちの前でできるようにがんばりたいですっていうのも見られるようになった。確かに重要なことだけど、そこに何があるのか?それを目指して得られるものはどんなものかっていうのを考えるべきだ。っていうのは、メンバーたちに課するのは困難なことだと思う。こういうのって、マネージャさんたちの影響もあるはずなので、それよりも、今ここに来ている人、あるいは、ここには来れなかったけど来たかった人などへの満足感あるステージを一所懸命がんばることが重要なんじゃないかなぁって思う。


自分の昔の仕事はコンサルタントで、いかに自分の成功報酬を上げるかっていうことが一つの尺度になるわけです。クライアントが僕と打ち合わせをしただけ、1ヶ月当たり200〜300万円くらいを支払うわけですが、この打ち合わせできる権利をもっと伸ばしたいと思えるようなことをお話し続けるわけです。この単価をどうやって上げるか?っていうのはコンサルタントの目標になるわけです。これを目的にしちゃうと大概失敗します。アイドルだと、例えば、動員数が近くなるんですが、それはマネージメント側の問題であって、それよりも、より深く観客の心に訴えかけるっていうのに注力して欲しいって思っちゃいます。



で、さくら学院にお話を戻しますが、もしも、レコード会社が変わって、がんばって成長している姿を見せるっていう点に重きを置かないで欲しいなぁってことです。こういうのって、他にもたくさんあるので、それはそっち専門の人たちに任せて欲しいなぁって思います。レコード会社が変わってから「教室エンターテイメント」っていうキャッチコピーがあります。これが文字通り、エンターテイメントだったら今の路線のままでいいんじゃないかなぁって思います。つまり、投資役を買ってもらって、グルグル資金とか回ったりして、さらにいいパフォーマンスができるようになる。逆に、投資を回収するための疲弊に繋がるならば、さくら学院の個性の一つをつぶすことになり、1回つぶすとそのイメージはかなり戻せないって思います。なので、つまらないエンターテイメントとか目指さず、最高品質のエンターテイメントのみを提供することを目指して欲しいです。これは、今は僕は大学に勤めているわけですが、全米で最高レベルの大学にいる人たちはどうやってその地位を維持しようとしているかっていうと、最高品質の研究結果のみを世の中に出し、中途半端なレベルのものは決して公表しない点です。そうやって、高い単価や研究資金を引っ張ることをしています。そんな、最高レベルの教室エンターテイメントをお願いしたいです。そのためには、準備の時間が必要になっちゃいますが、そんな学院を見たいって思っちゃうのは贅沢かも。