BABYMETAL
外国にいると、日本は「なんじゃこりゃー」の国として思ってる人も多く、「なんじゃこりゃー」のネタを教えてって聞かれることもあります
http://www.thrashhits.com/2013/08/cod-sperm-sacs-and-baby-metal-adam-graham-from-fact-is-our-man-in-japan/
先日、FACTというバンドの出演するフェスにBABYMETALが出演して、FACTのメンバーの一人（二世なのかハーフなのか分かりませんが、FB読むと日本語もできるようです）が、ふぐの白子と並列して、BABYMETALをなんじゃこりゃーのネタとして紹介しています。
何度も、BABYMETALのことよく知らないけどみたいな前振りをして、日本ではめっちゃ人気があってみたいな解説をしています。
自分も、モーニング娘。にハマりだした２００６年に、こんなこと思ってました。気づいたらどっぷり浸かってました
後ろのバンドはマッシュルーム（という名前のバンド）の出来損ないみたいなコスしてるけど、久しくこんなにキッチリ演奏するバンドを見たことない。完全にプロ。特に知りたい訳ではないけど、１０才くらいの子たちがコレをやりたいって思ってやってるのだろうか？それとも、ある夜、後ろのバックバンドが集まって、俺達が求めてるのは、このちっちゃい子たち３人が俺たちの前で踊ってることだって決めたことなのか？
その他にも色々書いてますが、なんらかしらの記憶に残るインパクトを残したこと。これは、KOBAMETALが狙っていたことなんでしょうね。
なんじゃこりゃって。
ちなみに、「なんじゃこりゃ」って英語にすると
What the hell is this. とか What the fxxk. ってなり、BABYMETALのインタビューの英語の字幕に書いてあったりして、外人が本当にYUIMETALこれ言ったの？って焦ってる人もいます。この表現っていわゆる汚い表現なので、まさかこんなかわいい顔して言う言葉ではないので、驚きますよね。日本語のなんじゃこりゃとは温度差がある気がします。
先ほどの、FACTの感想に戻ると、BABYMETALの音楽性と３人の意思の関係性にネガティブな印象を持つ人もいるかもしれません。つまり、自主性を持って、この音作りに３人は関わっているのだろうか？って。もしも、あやつり人形だったら、称賛に値するものだろうか？っていう考え。
この点に関して、自分なりに少し考えてみることにする。
アイドル文化に詳しくないと、このような短絡的に考えがちになる。しかしながら、多くのアイドルを見たりすると、BABYMETALの音楽は、この３人じゃなきゃ出来ない音楽で、他の人で作ったならば、全く異なった音になったんだろうなぁってことはすぐに分かる。簡単に取り替えられないし、簡単に真似できない本物だなぁって思う。３人の個性は大量生産のパーツじゃなくって、育てようとしても育てられない稀少な存在。
BABYMETALに関して、一瞬、軽い気持ちでアーティストさんが「おぉ、かわいくメタルやってるね。これからも頑張ってね」って上から目線で見ていたりすると、次に気づいた瞬間には、自分の届かないところにいる。成長中ってこともあるけど、それ以前に、目指しているものが、新しいジャンルを作るという、すごい創造性を要することをしていることに気付くからなのかもしれない。
すなわち、自分がやってるのは、何かの延長線上で、音楽の歴史の中ですでに９６くらいのもが出来上がっているものを９７にしている音楽だとしたら、BABYMETALがやってるのは、０から１を作っていことに気づいた時、その差に愕然とするんじゃないんだろうか？自分の音楽のオリジナリティの足りなさは何なのかって。ここまでは言い過ぎかもしれないけど、
しかしながら、BABYMETALの斬新さは、メタルの世界には皆無の、人に笑顔をお届けすること、楽しい気持ちにさせること、清廉な考えの大切さ、みたいなアイドルにとっては最重要な要素を絶妙なブレンドで精製していることだと思う。この点が他のグループがなかなか真似できない部分なんじゃないかなぁって思う。これは３人の個性だけじゃなくって、周囲の人たちが才能を認め、ファンになり、最大限の力をBABYMETALに注いで、出来上がったものを誇りに思えるような仕事ぶりも真似できない点の重要な要素だと思う。これってアイドルの重要なポイントだけど、そこまではなかなかいかないと思う。そして、さらに愕然とするのは、BABYMETALは活動の中の一つに過ぎず、さくら学院では、もっとたくさんの表情を見せている。BABYMETALすごいって思う人には、さくら学院、もっとすごいってお薦めしたいです
