愛情レストラン

August 15 [Wed], 2007, 19:05
ttp://yaplog.jp/mary-love/archive/412

この日は、なぜか同級生の佐藤のお母さんから呼ばれたので、佐藤の家に行ってきた。なんで、本人じゃなくてお母さんが電話してきたかについては疑問が残るけど、特に断る理由もないので行くことにした。

ピンポーン


す:「わぁ〜〜〜〜っ、ちょっと、ママ〜っ」


ガチャッとドアが開く


ママ: 「あら、いらっしゃい〜」


お母さんからは、先日、佐藤が風邪で休んだときに配られたプリントと授業のノートについて、お礼を言われた。あれは、先生から頼まれたからやったので、逆にお礼を言われるのは、不思議な感覚だ。


佐藤の家は、うちと違って、なんかいい香りがしている。さすが、女の子の家だ。


佐藤は台所で、なんか、ワァワァ言いながら、何か忙しそうにしている。学校と同じで、お転婆な感じがするなぁ。


勧められるまま、ソファに座り、お母さんが紅茶にミルクとレモンどっちにする?って聞いてくれた。なるほど、女友達の家に行くと、紅茶なんて出てきたりすることに驚きつつ、かっこつけてレモンっ言ってみた。ミルクの方が好きだけど、レモンの方が大人っぽい気がしたから。


やがて、台所から、「できた〜っ」って声が聞こえてきた。


「OO君、この前はありがとね」


「お礼がしたくって、ご飯作ったんだよ!」


なんと、ノートのお礼にご飯がでてきてしまった。クラスではワァワァ言っているだけのうるさい子だなぁとか思っていたのに、ご飯を作るなんて、女の子っぽいところもあるんだなぁって思った。しかも、出てきたのは和食。佐藤の持ち物とかを見ていると洋食が好きなのかなぁって思っていたら、しっかりした和食で、将来はいいお嫁さんになるなぁなんて思ったりもした。ひじきと豆の煮物は嫌いだから、最後まで手を付けなかったけど、佐藤が

「ひょっとして苦手だった?」

って珍しく申し訳なさそうに質問してきたから、

「そんなんじゃねーよ」

って言いながら無理して食べてみた。そしたら、今まで食べてきたのとは違くて、なんかおいしかった。自分も、ちょっと大人の味が分かったのかもしれない。


普通、ノートを書いたくらいで、ここまでしてくれるものなのかなぁ???