妄想日記


熊本の天才作家さんには及びませんが、妄想日記w





ドライブに連れて行くっていったって、実はどこがいいのか困ったりもしていた。


オプションとしては山か海が一般的ではあるが、どこかの深夜番組で、山ならお友達、海なら恋人と行くのがいいっていうのを言っていたのを覚えていたので、心の中で海に決めていた。


運転席に座り、友ちゃんを待つことに


バックミラーに我が家の鍵を閉めている友ちゃんが映る
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ぐぉぉぉ〜っ
3次審査の時の格好じゃないですか!!!


友ちゃん<お・ま・た・せー


なんつうスィートボイス


高まりまくる心を抑え


オイラ<どこか行きたい場所とかある


友ちゃん<自然を満喫できるところがいいなぁ


ぬわんと、中学校卒業したばっかなのに、大人っぽいことを。しかも、この辺は、自然ばっかって言うのに。オイラが中卒のころなんて、遊水地の横の地区公園を女の子と一周するだけで、精一杯で、しかも、会話が全く成立しなかったのにぃ


オイラ<じゃぁ、いばらきのゴールドコーストと言われる大竹海岸にする〜?


友ちゃん<何それw でも、海とかいいよねぇ〜


オイラ<じゃ、出発ね。シートベルトしてね


友ちゃん<ほーいっ


オイラ<これから、高校とか楽しみ?


友ちゃん<そりゃ、もちろん。どんな友達できるかなぁ〜とか


オイラ<自分は、特に楽しみとかではなく淡々と高校に行ってたかなぁ


友ちゃん<ぜんぜん、夢がないねぇw


オイラ<そうじゃなくて、あんまり中学と感覚が変わらなかったかも。まぁ、実は、中3のときに大好きな子がいて、その子と別々の高校になるのがつらくて...。友ちゃんって自分から告白するタイプ?


友ちゃん<私は意外とできないタイプ。


オイラ<でも、もてるからたくさん告白されそう


友ちゃん<それがね、この前、サッカー部の主将に告白されちゃった。なんか、プロからもスカウトされていて、かっこいい子


オイラ<じゃ、OKしたの?


友ちゃん<でも、好きな感じがしなかったって言うか、ちゃんと大人っぽい方がいいかな(チラリと見る)


ハァ━━━━━━;´Д`━━━━━━ン!!!!
ハァ━━━━━━;´Д`━━━━━━ン!!!!
ハァ━━━━━━;´Д`━━━━━━ン!!!!

でも、完全な誤爆系の会話


まずは体制を整えるために、コンビニでお菓子を買う作戦。愛理ちゃんが言っていたよ、会話を上手くするには、お菓子を上げればいいって


とりあえず、友ちゃんに好きなお菓子を買ってもらうことにして、自分は飲み物を選ぶ。とりあえず、ペプシ500ml


出発してしばらくして、友ちゃんが、


友ちゃん<プリン好き?


って聞いてきた。もちろん、大好物なので、


オイラ<もちのロンよ〜


とか訳の分からない返答


友ちゃん<じゃ、食べさせてあげるね


オイラ<え?


友ちゃん<まぁ、わがままを言って外に連れて行ってもらってるし、運転中だから、私が食べさせてあげるね


ハァ━━━━━━;´Д`━━━━━━ン!!!!
ハァ━━━━━━;´Д`━━━━━━ン!!!!
ハァ━━━━━━;´Д`━━━━━━ン!!!!


友ちゃん<わたしがあーんって言ったら口を開けてね


友ちゃん<はぃ、あーん


オイラ<あーん


失敗


オイラ<ちょーw、落ちてるじゃん。しかもズボンに


友ちゃん<もう、運転が荒いんじゃない。仕方ないなぁ


っていいつつ、チッシュでフキフキ


ハァ━━━━━━;´Д`━━━━━━ン!!!!


思わずラッキーなことに...


友ちゃん<次は、ちゃんと大きい口開けてね


オイラ<じゃぁさー、信号で止まったらね。


友ちゃん<OK


プリンを片手に、まっすぐ前方を注視する友ちゃん


オイラ<集中しすぎじゃね?


友ちゃん<だって、中々、信号来ないんだもん


オイラ<ごめんごめん。めっちゃ集中していたから


友ちゃん<やっと信号、はい、あーん


オイラ<ぱくっ


友ちゃん<やっと成功だぁ。後は、私が責任を持って食べておくね


オイラ<ちょーw、自分が食べたかったから?


友ちゃん<そうよw


友ちゃん<あぁ、おいしかった。ねぇ、ガム食べる?


オイラ<何ガム?


友ちゃん<ミント系


オイラ<あんまり辛くないなら食べる


友ちゃん<くろれっつだから大丈夫だと思う。


オイラ<じゃ、一つちょうだい。


友ちゃん<はい、あぁーん


オイラ<パクっ


やばい、指をなめちゃった。嫌な顔しているかなぁ?って横を見たら、到って涼しい顔。指をティッシュとかで拭かれたりとか、嫌な顔をされたらどうしようかとヒヤヒヤ...


友ちゃん<ここをこうやって折りたたんでしまっておくのが、女子高生のエチケットなんだって


オイラ<へぇ、そんなことあるんだ。一歩ずつ大人の階段登ってるねw


...


そんな、至福の時間を過ごしつつ、到着
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オイラ<やっぱ誰もいないね


友ちゃん<でも、その方が得だね



...



友ちゃん<またさー、夏とかにここ来たいねっ


(これは、オイラと来たいってことなのか?それとも自分が来たいって意味なのか?)
オイラ<...
(うまく答えられないオイラ)


友ちゃん<ノリ悪いぞ!うるさいがきんちょと来るのがイヤでも、ここは、そうだねっていうのが、エチケットじゃないの?ぷんぷん


オイラ<ごめんごめん。そうじゃなくて考え事していて


友ちゃん<そんな風にマジメに答えられるとこっちが恥ずかしいじゃん。まぁ、そういうところが良かったりもするけどね


オイラ<そうじゃなくて、友ちゃんは夏ごろには、きっと忙しくて、オレなんかと遊ぶ時間ないと思うし...


友ちゃん<そんな考えじゃダメだよ。自分に自信を持ってよ〜


オイラ<じゃぁさ、今度、ピクニックでも行かない?


友ちゃん<よろしい。


オイラ<そろそろ帰ろうか?



車に向かって歩き出すと、友ちゃんがオイラの手を握ってくれた。



ゴールドコーストのパワーは侮れない