BABYMETAL LEGEND"1999" YUIMETAL&MOAMETAL聖誕祭 NHKホール


今回は、ライブ直後の飛行機でそのままロサンゼルスに帰らなかったので、最愛ちゃんについてレポっておきます。




BABYMETALは重音部としてのライブは見たことあったのですが、さくら学院から切り離されてからは、初めて見るBABYMETALのライブでした。



初見としての感想を集約して述べるなら



『未知なる問題に対する明確な解答が作られている瞬間に立ち会ってる』



今まで、日本から世界の音楽シーンを変えるようなものが提案され、実際に変えたか?というとノーだと思います。たとえば、ロック、メタル、ラップ、アイドルなど多くのアーティストが挑戦してきましたが、明確に新しい音楽の世界を牽引してはいないと思います。そんな中、まさかアイドルがそんなこと可能なのかって思ってもみなかったところから大きな変化って起こるのかもしれません。簡単に想定される解答なら、既に誰かが提供しているわけですし、多くの人にすぐに受け入れられるなら、それはすぐに飽きられるかもしれない。そんな微妙な空白地に、多くの人たちが真似したくなるものを提供しているのがBabymetalだと思います。


Babymetalの特徴は新しい世界観を提供している点にあり、それは多くのものを複合的に合わせることにより成り立っているように思います。例えば、アイドル的な音楽にメタル、和のテースト、ラップの要素、ビジュアル系、アニメの要素。混ぜるのは簡単で誰でもできるのですが、実は、他のアーティストが簡単に真似できないとこ、つまり芯の通ったものがあるからこそ、混ぜることにより、一つ上の世界観を表現できるのであって、他のアーティストはそこに注目すべきなのです。すぅちゃんは、透き通る歌声と手加減を知らない生真面目さで、歌の説得力はまさに神レベル。ゆぃちゃんは、動きのかわいらしさが奇跡で、かつその純粋な表情は、見ている人たちに「ゅぃゅぃ」って奇声を上げずにはいられないくらい狂おしいのです。ゆぃちゃんには人をトリップさせる合法ドラッグの要素がありすぎます。最愛ちゃんは、自分の思い入れが強すぎて、上手くまとまらないのですが、総合力が極めて高いのです。全体を見渡しつつ個別のことにも目が届き、なんでもすごいんです。トークも歌もダンスもかわいらしさも小悪魔感もおねだり感もオトナっぽさも、なんでもなんでもすごいんです。心優しく、みんなを元気にさせることができて、それでいて感謝の気持ちの大切さをみんなに伝えることができて。こんな素晴らしい人、100年に1人の逸材なんじゃないかなぁって思います。ほんと、奇跡的な子に出会ってしまったんですって感じです。


色々長く書いてしまいましたが、こういう誰にも真似できないものを持っている子だからこそ、オリジナリティあふれる作品を提供できるのだと思います。Babymetalのユニークさは、こういう素晴らしい才能を活かしたいって関わった作り手がファンになっているところから成り立っているのだと思います。なので、皆さん、自分の提供する部分が恥ずかしくないように真剣に取り組んでいるのが分かります。作曲家たちは、誇りに思っているように思いますし、神バンドの人たちもすごく丁寧に音作りをしているのが伝わってきましたし、MVは徹底的に世界観をつくりあげ、Tシャツなどのグッズも細部にまでこだわっているので何時間も待って購入する人が後を絶たずオンラインでも即完売。雑誌を書く人たちは、Babymetalの素晴らしさを伝えたくてしょうがなくなる。これらがBabymetalのムーブメントを支えている一例だと思います。


きっと権威ある評論家たちからは否定された方がいいんでしょうね。それでも、やっぱりBabymetalは素晴らしいのでみんなに支持されていくっていうのがかっこいいと思う。The Beatlesだってはじめはめっちゃ批判されましたし。。。海外の人が「なんじゃこりゃ」っていうのを生で聞きたいデス


これは世界に人たちにも通用するユニットだと思います。僕だけの最愛ちゃんでいて欲しいと思う人も多いですが、個人的には、最近Babymetalのことを知った人がどうして好きになったのか聞くのが一番好きです。みんなすっごく嬉しそうに話してくれて、その喜びを聞くのが幸せです。