第一幕〜舞い降りた天使〜


2006年10月29日(日)の東京会場に、その天使は舞い降りてきました。
佐藤すみれ。それまでのオーディションの風景に対して、オイラは客観的に見ていた。しかし、この段階で、この子はカワイイぞ。と惚れ込んでしまった。当時12歳。


で、次に来たのがマイメロで、この段階で既にメロメロで、すみれちゃんを見るために1週間を過ごしていたと言っても過言ではない。


ピョンピョン跳ねながら歌う大阪恋の歌など、さらに追い討ちをかけられた。


ミニ合宿に挑む佐藤すみれちゃんに対して、オイラの見てみたかったのは、普段っぽいすみれちゃん。伸びやかな歌声と底抜けに明るい性格。しかし、これは、審査あるいは審査という延長でのもので、合宿でできるだけ多くの側面を見てみたいと思った。モーニング娘。のメンバーに合格するかどうかより、目の前の、佐藤すみれちゃんのことをもっと知りたいっていう状態。


で、合宿にやってきた佐藤すみれちゃんは、本当の天使だった。


他の候補者に対して暖かい言葉を掛ける、自分の思った提案を押し付けがましくなく、サラッと提案する、みんなの前に引っ張り、それでいて謙虚。


本当に完璧な少女。完全に人間としての余裕が違う。1次審査の後に、命懸けますという言葉は伊達じゃない。


にゃ〜おという練習も、楽しんで取り組んでいるのが分かる。


ダンスのキレは半端じゃない。そして、足が長く、バランス感覚もバッチリ。


目をこんなに輝かせながら、
「もう難しすぎです」
「覚えられなかった」
っていう、すみれちゃん。


夜の自主練習でも率先して、周囲にアドバイスを。それでいて、嫌味ではなく、むしろ、一緒に楽しく練習しながら上達していくという。こんな出来た人間は、本当に少ない。



翌朝、ダンスを確認するすみれちゃん。この髪型も好き。


ライバルと見られている候補者を優しく抱きしめ、「歌の先生、すごいイイこと言ってくれたんだよね」。本当に感動した。すみれちゃんの優しさに、本当に包み込まれた。


ダンスの発表。本当に伸びやかで、気持ちがいい。ピンクのアディダスのジャージもすごく似合っていて、重ピンクこはっピンクに、今すぐに加入して、引っ張って言って欲しい。

で、素の表情に近いのが、このダンス後のステップのとき。


スタジオでの審査。本当に、歌や踊りを披露しているときに、信じられないくらい輝いている。

「うまくできたから後悔はしない」




そうなんです。すみれちゃんは、うまくできたし、完璧だった。だから、ファンのオイラも、残念がることはない。それよりも、未来を見ていくべきなんだ。