つづき

May 05 [Sat], 2007, 11:05
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今日は、博物館に行ってきた。なんでも、俺は社会の授業が得意だからっていうことで、博物館の案内人ということで、佐藤に誘われた。俺は、そんなに暇じゃないんだよって思いつつ、佐藤と2人で話したことがないので、少し緊張して駅に行った。待ち合わせの時間に遅れること5分、佐藤はやってきた。でも、なぜか、理子と手をつないできている。


理子「ごめんね〜、おじゃましちゃったかな?」
って、言ってきた。


なんか変な期待をしていると思われるのも癪だったので、

「お前も俺様の授業が受けたくて来たのか」

って強がって見せた。


何がおかしかったのか、終始、佐藤はニコニコしていた。


「ねぇねぇ、私たちの写真撮って〜」

俺は、写真係かよって心の中で文句を言いながら、

「ハイチーズ」

って、古臭い言い方で写真を撮ってみた


帰りの電車も理子は一緒だったが、途中で何か用事があるってことで、そこで理子とは別れた。


その後、なぜか、佐藤と俺は沈黙に


沈黙が何を話せばいいのか分からなくさせ、ちょっと気まずい雰囲気が


家の近くの交差点まで無言が続き、俺は

「じゃぁ」

って言った。佐藤は、

「うん、今日はありがとうね」

と言い、俺は家に向かって歩き出す。

すると、

「ねぇっ」

って佐藤が呼ぶ。

「今日は理子を勝手に連れてきてゴメンね」

なんか、2人で話すと沈黙しちゃうかなぁって思って。

あまりにも図星で、一瞬ドキッとした。そんな心の内を読まれるのも嫌だったので、

「そんなの関係ねぇ」

と冗談交じりに言ってみた。

「あぁ、良かった。もしかしたら怒ってるかなぁって実は気になったりしてたんだゾ。今度は2人でどっか行きたいね」

俺は、なぜか次に会う約束をして、別れた。ただ、次に会う約束があるのって、なんかいいもんだなぁって思っていた。